statphys MLの皆様
神奈川大の藤江です.
依頼により代理投稿いたします.
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藤江 遼
fujie@kanagawa-u.ac.jp
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統計物理メーリングリストの皆様
下記のとおり第112回福工大土曜談話会を開催します。
多くの方のご来聴を歓迎いたします。
福工大土曜談話会は、自由な雰囲気で科学を語り合う
フォーラムで、毎月第4土曜日に開催されます。
講演者を自薦他薦問わず募っています。
世話人
中山 正敏(元九大)m.nakayama@kyudai.jp
小田垣 孝(元九大)t.odagaki@kb4.so-net.ne.jp
山崎 秀樹(福工大)yamazaki@fit.ac.jp
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第112回 福工大土曜談話会(2017年2月)
日 時: 2月25日(土)10時30分〜12時頃まで
会 場: 福岡工大 F I T ホール 2階会議室1
話題提供者:藤江 遼氏(神奈川大学 工学部)
題 目:「ネットワーク上の合意形成に対する他者推測の影響」
概要:
これまでの合意形成のモデル化では,個人が他者の状態を把握できる
「観測範囲」と,状態選択時に他者を参照する「参照範囲」の一致が
仮定されることが多い.しかし,現実ではそれらは必ずしも一致せず,
観測範囲の情報を用いて参照範囲の状態を推測し意思決定が行われる.
本研究では,合意形成の最も単純なモデルの一つであるネットワーク
上の Voter model を,観測範囲,参照範囲が異なる場合が扱えるよう
拡張する.あるノードが状態を選択する際に,m次近接までのノード
を観測可能,n次近接までのノードを参照可能とする (m<=n).参照
範囲のノードを一つ選び,それが観測可能であればその状態を模倣し,
観測可能でない場合,他のノード情報から推測した状態を模倣する.
m=1, n=Nの場合について,理論解析の結果,各ノードをBetweenness
PageRankで重み付けした加重和が保存することを示した.この保存
量は固定確率と一致する.このモデルはm=n=1でオリジナルのネット
ワーク上のVoter modelに帰着し,保存量は状態の次数による加重和に
なることが知られている[1,2].つまり,他者推測の導入により,意見
普及のために重要なノードが高次数ノードからBetweenness PageRank
の高いノードにシフトすることを示した.
[1] V. Sood and S. Redner, Phys. Rev. Lett., 94, 178701 (2005).
[2] V. Sood, T. Antal, and S. Redner, Phys. Rev. E, 77, 041121 (2008).