集中講義の案内を流させていただきます。
1月9日、10日、14日の3日間にわたり、笹本智弘氏による非平衡統計力学特論
の集中講義が開催されます。(KPZ方程式を中心に、ASEP、ランダム行列論、
最近の進展などについて話していただきます。)
なお、初回の1月9日(木)10:30~12:00は、一般セミナーに代わり、
イントロ
から最近の話まで、一般向けの全体的な話をしていただきますので、セミナー
としての一般参加も歓迎いたします。
集中講義: 笹本智弘氏(千葉大大学院理学研究科)
非平衡統計力学特論 -KPZ方程式にまつわる物理と数理を中心に-
日程: 1月9日(木)、10日(金)、14日(火)
10:30~12:00
13:00~14:30
14:50~16:20
場所: 東京大学理学部1号館2階201b号室
概要:
Kardar-Parisi-Zhang(KPZ)方程式は, 界面成長を記述するモデル方程式として
良く知られており, 以前から多くの実験的•理論的研究がなされてきたが, 近年
揺らぎの分布そのものが実験で観測されたり, 厳密解が得られるようになり,
新たな興味を呼んでいる.
KPZ方程式は, 非線形性とノイズの影響を持つ無限自由度非平衡系の一番簡単な
モデルの一つであり, より一般の非平衡系に対する理解を深めるためにも役立つ.
また理論的手法の観点からは可積分系や確率論との関連も深い. さらに最近は
KPZ方程式に特徴的な揺らぎの性質がかなり広いクラスの1次元多体系でも
見られる可能性が指摘されており, 今後もその重要性は増してゆくと期待される.
本講義では, KPZ方程式に対する厳密解の導出やその意味を理解する事を一つの
目標としつつ,
KPZ方程式のみにこだわらずに, 関連する物理や数理的手法について広く解説する.
初回の授業で全体的な説明をした後, 基本的な所から順次解説してゆく予定である.
プラン
1 Introduction
2 非平衡系と確率過程
3 ASEPとその基本事項
4 ランダム行列理論
5 TASEPとランダム行列
6 KPZ方程式とその基本事項
7 KPZ方程式の厳密解
8 その後の進展
9 関連する話題, 今後に向けて
連絡先:佐野雅己(sano@phys.s.u-tokyo.ac.jp)