集中講義とセミナーのお知らせ
首都大学東京の服部と申します。
他のメーリングリストで重複して受け取られた場合にはご容赦ください。
首都大学東京において以下の集中講義とセミナーを開催いたします。
学外からの参加も歓迎致します。(人数把握のため、学外から参加希
望の方は服部までご連絡いただけると光栄です。)
どうぞよろしくお願いいたします。
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大学院集中講義
題 目: フラストレーションのある磁性体に見る量子効果
講 師: 紙屋佳知氏 (理化学研究所・特別研究員)
日 時:
11月29日(水) 3限(8-303)、4限(8-303)、5限(8-304)
11月30日(木) 2限(8-303)、3限(8-303)、4限(8-303)、5限(8-303)*
12月 1日(金) 2限(8-301)
* 11/30 5限はセミナー形式です(下記参照)。
場 所: 8号館3階上記の部屋(11/29の5限と12/1は部屋が304,301になります)
概要:
物性物理学の分野では、アヴォガドロ数のオーダー(~10^23)の非常に多数の電子から
なる系の性質を、量子力学と統計力学にもとづいて解明することが中心課題である。
その一分野である磁性体の物理学は、電子間相互作用のために遍歴性を失ってしまった
電子に残された「量子スピン」の多体系が引き起こす、様々な現象を対象とする。
多種多様な相の発現機構、異なる相間の相転移・臨界現象などは、広く物理学が取り
扱う多体効果のひな形として、長年に渡り研究されてきた。一方「フラストレーション」
とは、互いに競合する微視的な相互作用が存在する状況をさし、新しい物性物理現象を
探索する研究の最先端で重要なキーワードとなっている。本講義では、フラストレーシ
ョンと量子性の相乗効果で引き起こされる興味深い物性について、必要な背景理論とと
もにその一端を紹介する。
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セミナー
講 師:紙屋 佳知 氏(理化学研究所・特別研究員)
タイトル: フラストレート分子磁性体を用いたマルチフェロイクス物質のデザイン
日時・場所: 11月30日(木)16:20-17:20・8号館303号室
要旨:
磁気秩序と電気分極秩序が強く相互作用する系はマルチフェロイクス物質と呼ばれ、
応用上有用な機能性が期待されている。このセミナーでは、フラストレート・モット
絶縁体中の摂動的な電荷ゆらぎのメカニズムにもとづくマルチフェロイクス物質の理
論提案と、関連する有機磁性体TNN・CH3CNの実験研究について議論する。TNN・
CH3CNは分子磁性体TNNの分子結晶であり、個々のTNNはS=1/2の「三量体」とみ
なせる。このようなスピン三量体は、磁気的な自由度とともに、摂動的な電荷ゆらぎ
による電気分極の自由度をあわせもち、マルチフェロイクス物質の理想的な構成要素
となっている。実際、TNN・CH3CNの磁性および誘電性の実験から得られる相図は、
S=1/2の三量体が弱く結合した低エネルギー有効モデルにもとづき、非常によく理解
することができる。
服部一匡
〒192-0397東京都八王子市南大沢1-1
首都大学東京 大学院 理工学研究科物理学専攻
8号館5階 519室 (内線 3352)
email: hattori_at_tmu.ac.jp (_at_をアットマークに変えてください)
tel.: 042-677-2504