2017年11月30日木曜日

[statphys:04971] 【待兼山コロキウム】 12月5日 (火) 小渕 智之氏 (タイトルの日付訂正)

メーリングリストの皆様

タイトルの日付が間違っておりました。お詫びし、訂正いたします。

吉野 元@阪大サイバー
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2016年12月5日(火) 10:00 - 大阪大学豊中キャンパス サイバーメディアセンター6F
セミナー室
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp

「一般化線形モデルにおける近似的交差検証法」

 小渕 智之氏 (東工大 情報理工学院 数理・計算科学系)

交差検証法(Cross validation, CV)は、統計/学習モデルにおける
ハイパーパラメータ選択のための一般的枠組みである。
与えられたデータをトレーニングセットとテストセットに分け、
トレーニングセットでモデルを鍛え、テストセットに対して予測をし、
その予測の良し悪しを吟味するのがCVである。
この方法は汎用的だが、データを分割した分だけ
モデルのトレーニングを繰り返す必要があるので
計算量的なボトルネックが有る。

CVはスピングラス理論におけるCavity法と相性が良い。
系から1つ相互作用を抜いたときの磁化(Cavity磁化)と
全相互作用が有る時の磁化(フル磁化)の関係性を
線形応答的に結びつけるとTAP方程式が出てくる。
TAPではCavity磁化からフル磁化を導出するが、
逆に使うとフル磁化からCavity磁化を計算することも出来る。
実は、Cavity磁化はテストセットが単一データ点の場合のCV
(Leave-one-out CV) における最適解に相当するので、
これによりトレーニングの繰り返しをすることなく、
フル系の情報だけでCVを(近似的に)実行することが出来る。

最近このアイデアの元、L1正則化付き多項ロジスティックモデルにおける
近似的交差検証法の公式を導出したのでこれを紹介する[1]。
多項ロジスティックモデルとは、主に多クラス分類に用いられる
回帰モデルで、インプットデータの線形和を入力とする
ある種の一般化線形モデルである。
講演ではCavity法を用いた導出も含めてお話する予定である。

[1] Tomoyuki Obuchi and Yoshiyuki Kabashima: arxiv:1711.05420