2017年11月27日月曜日

[statphys:04962] 【首都大非線形物理研究室セミナー案内】東京大学大気海洋研究所 三ツ井 孝仁 氏、12月12日 15時00分

メーリングリストの皆様(重複受信ご容赦ください),

首都大学東京 非線形物理研究室の吉田 賢典と申します.

本研究室では12月12日に下記セミナーを開催いたします.
終了時刻が予告なく延長されることがありますのでご了承ください.

ご関心のある方のご来聴を歓迎いたします.

講演者:三ツ井 孝仁 氏(東大 大気海洋研究所)
日時:12月12日(火)15:00-
場所:首都大学東京 南大沢キャンパス 8号館304号室
タイトル:間氷期のタイミングを決定する簡単なルール

概要:
過去260万年の気候変動の特徴の一つは4万年から10万年周期を持つ氷期・間氷期サイクルである。海底コアの酸素同位体比記録(Lisiecki & Raymo, 2005)などから過去260万年間に約50回の間氷期があったことが示唆される。この氷期・間氷期サイクルは北半球高緯度の夏の日射量変動にペーシングされていると広く考えられている(Hays et al., 1976; Milankovitch, 1941)。しかし、間氷期の発生タイミングを日射量変化に基づいて説明することにはこれまで十分成功していなかった。本研究では、夏半年の累積日射量と観測された間氷期の発生タイミングの関係について詳しく解析した。その結果、間氷期は累積日射量がある閾値を超えた時に現れること、この閾値は前の間氷期からの時間経過とともに減少していることが発見された。このような観測に基づいて構成された統計モデルは過去260万年の間氷期のタイミングをおおよそ全て説明することができた。また、この統計モデルは過去100万年の間氷期サイクルが少数の可能な歴史の中の一つであることを示唆している(Tzedakis, Crucifix, Mitsui & Wolff, Nature, vol. 542, pp. 427–432, 2017)。

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首都大学東京 非線形物理研究室
吉田 賢典
yoshida-kensuke[at]ed.tmu.ac.jp <http://ed.tmu.ac.jp/>