2017年11月9日木曜日

[statphys:04931] 名古屋大学 R研 セミナーのご案内【11月15日 竹下聡史 氏】

メーリングリストの皆様:

(重複して受け取られた場合にはご容赦ください)

名古屋大学理学部物理学教室R研の川崎猛史と申します。

R研では、下記のセミナーを予定しております。
皆様のご参加を歓迎致します。

日時:
2017年11月15日(水)14:30-16:30

タイトル:
ミュオンスピン緩和法と高分子ダイナミクス

講演者:
竹下聡史氏(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所)

場所:
東山キャンパス理学館3F 311号室

(理学館へのアクセス)
http://www.r.phys.nagoya-u.ac.jp/access-j.html


アブストラクト:
高分子材料における力学特性の理解や特性制御の鍵となるガラス転移についての知見を得る上で、階層的で広い周波数領域にわたる分子ダイナミクスを観測する事は極めて重要である。
しかし、この広い周波数領域を単一の手法で観測する事は難しく、全体像を理解するには複数の手段を組み合わせる必要がある。ミュオンスピン緩和法はMHz~GHz帯におけるダイナミクスを観測可能な微視的実験手法である。
素粒子ミュオンのスピンをプローブとする手法で核磁気共鳴等と類似の手法であり、試料に打ち込んだミュオンが停止する周辺(数nm程度)の局所的な分子ダイナミクスの情報が得られると期待できる。
我々は高分子におけるダイナミクスを観測するため、単純な化学構造で構成されるポリブタジエンに着目し、室温からガラス転移を経て低温にわたるまでのミュオンスピン緩和測定を行った。
その結果、GHz~MHzの時間領域でゆらぎを示す成分と、(ミュオンスピン緩和法の観測時間窓から見て)運動が静止している成分とが空間的に分離した状態で存在する様子が観測された。
また、静止成分の割合は温度の低下と共に増加する事も明らかとなり、ガラス転移で議論されている動的不均一性との関連について興味がもたれる結果が得られた。

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Takeshi Kawasaki, PhD.
Assistant Professor
Department of Physics, Nagoya University,
Nagoya 464-8602, Japan
Tel/Fax: +81-52-789-2438
E-mail Address: kawasaki@r.phys.nagoya-u.ac.jp
URL: http://www.r.phys.nagoya-u.ac.jp/~kawasaki/index.html